つみたて投資を続けるコツ

少額からでもすぐに始められるつみたて投資は、「長期投資」が原則です。

つみたて投資に興味があるが、やり方がよくわからない、損をするのが不安だという方へ、つみたて投資を続けるための基本の考え方をお伝えします。

つみたて投資を続ける3つのポイント

1定期・定額での積み立て

  • 1回ごとに購入する金額とそのタイミング(毎月末等)を決めて、定期的な投資を繰り返します。1回ごとの購入金額が一定なので、基準価額が低いときには相対的に購入する口数が多く、基準価額が高いときには相対的に購入する口数が少なくなり、投資期間中の購入価格が平準化されます。(「ドル・コスト平均法」とも言います。)

  • ドル・コスト平均法 ※上記はイメージ図です。

過去事例

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バブル崩壊前(1989年)の10月末、その10年後、20年後にそれぞれ日経平均株価に以下の異なる方法で投資開始したとき、

一括投資(全額を一括で購入した場合) つみたて投資(毎月1万円ずつ購入し続けた場合) 2022年10月末の評価額はどうなっているのでしょうか? 一括投資(全額を一括で購入した場合) つみたて投資(毎月1万円ずつ購入し続けた場合) 2022年10月末の評価額はどうなっているのでしょうか?

  • 上記は日経平均株価に毎月1万円ずつ投資した場合のシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。
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それぞれの投資元金が・・・

一括投資(1989年10月末に一括購入) つみたて投資(つみたて回数396回) 一括投資(1989年10月末に一括購入) つみたて投資(つみたて回数396回)

  • 上記は他の資産でも同様の結果になることを示唆するものではありません。
  • 特定の投資対象が値上がり続ける場合、もしくは値下がり続ける場合には、購入時期を分散させることがマイナスに働くこともあります。

出所)Bloombergのデータを基に三菱UFJアセットマネジメント作成

「価格の上下に関係なく、定期・定額を投資していく」運用方法では、価格が高い時は購入口数が少なくなり、低い時には多くなり、購入価格が平準化されます。

シミュレーションの前提条件
  • 上記は日経平均株価(指数)を用いたシミュレーションであり、実際の運用とは異なります。したがって、将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
  • つみたて投資の資産評価額は、1989年10月末から2022年10月末まで、1999年10月末から2022年10月末まで、2009年10月末から2022年10月末まで、それぞれ日経平均株価に毎月末に1万円ずつ積み立てた(投資期間の最終月末を除く)と仮定して試算(2022年10月末時点)。
  • 小数点以下切り捨てで計算しています。また、実際には日経平均株価を直接買付けすることはできません。購入口数=購入金額÷日経平均株価。そのため、購入単価と購入口数を掛けて計算した金額が購入金額と完全には一致しません。

つみたて投資に関するご注意

  • つみたて投資は運用状況によっては投資元本を割り込むケースがあります。
  • 上記は他の資産でも同様の結果になることを示唆するものではありません。
  • 計測する期間が異なる場合は結果も異なる点にご注意ください。特定の投資対象が値上がり続ける場合、もしくは値下がり続ける場合には、購入時期を分散させることがマイナスに働くこともあります。

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2自身の目的実現にあわせた投資プランの作成

  • つみたて投資は計画的な運用もポイントです。ご自身のライフプランに合わせた具体的な目的や期間を設定しましょう。

例えば、今から5年程度先に「マイホーム購入」という目的を設定したとします。欲しい物件が見つかった際の資金確保のため、リスクをおさえて、安定的なリターンを得ることを狙った運用プランを計画するのがいいかもしれません。一方、今から20~30年程先の老後資金を確保を目的とした場合、運用期間は長くなりますので、つみたて投資のメリットである複利効果をうまく活用して運用することも選択肢のひとつになるでしょう。
このように、運用プランは投資の目的と期間に応じて設定することが大切です。

3投資する資産や国・地域の分散

一つの資産だけでなく、複数の資産や国・地域に投資先を分けることを分散投資といいます。値動きの異なる資産に分散投資することにより、運用資産全体の値動きを安定化させ、リスクを低減させる効果があるとされています。

  • イギリスの有名な格言に【卵は1つのカゴに盛るな】とありますが、これを投資に当てはめると、「1種類の資産・銘柄のみに投資するのではなく、複数に分散させておけば、一部に値下がりが生じても他のものでカバーすることができ、全体としてのリスクの低減が期待できる」ということになります。値動きの異なる資産を組み合わせることで、運用資産全体のリターンの安定化につながります。

  • 資産A 資産B ※上記はイメージ図です。

ただし分散投資にも注意が必要です。やみくもに投資先を分散させても、その投資先の成長が見込めなければリターンは望めません。また、分散をしても多くの資産が同時に下落する場合には、このような成果は得られません。運用状況によっては、分散投資がマイナスに働くこともありますのでご注意ください。

失敗例から学ぶつみたて投資、3つの注意点

資産形成には有効な投資手法であるつみたて投資にもリスクはあります。そこでここでは起こりやすい3つの失敗例をご紹介します。

1価格変動に左右されてつみたて投資をやめてしまう

投資信託でつみたて投資をしている際に、基準価額の上がり下がりによって、利益確定で売却したり、下がった恐怖からつみたて投資をやめることを考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、つみたて投資の原則は「長期投資」です。
つみたて投資では、価格の上下に左右されず、コツコツと継続することが肝心です。

  • 運用状況によっては投資元本を割り込み、マイナスに働くこともあります。

2余裕資金を上回って投資する

「投資は余裕資金でおこなう」。これが資産形成をするうえで、よく耳にする考え方です。無理をして余裕資金を超えた投資をおこなってしまうと、万が一のときに生活が成り立たなく恐れがあります。生活に必要な資金やご自身の収入を考慮して、投資に回す金額を設定しましょう。

3よく調べずに金融商品を選ぶ

あまりにリスク回避ばかりを優先した商品選定を行ったり、逆にリターン獲得を偏重した選び方をすると、資産を思うように増やせなかったり大きく減らしてしまう可能性もあります。

このページでは、つみたて投資を続けるポイントや失敗例について解説しました。
次のページ「なぜ目的設定が必要なの?」では、つみたて投資の概念についてご説明します。
つみたて投資を始めるポイントを学びたい場合は、「つみたて投資のメリット」をぜひご覧下さい。

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